「ラブ＆ポップ」
　ＳＦでもなくロボットものでもなく、アニメですらない
　しかし間違いようもなくEVANGELION２である
　「何をしたいの？」
　激しく奇妙なアングル
　今という瞬間をつかみとりたい
　その欲求はまわりに様々に屈折した男たちを呼び寄せる



「ジャイアント・ロボ 地球が静止した日」
　天才の作品
　衝撃のアルベルト
　中国風の登場人物
　かっこいい口上
　ポーランド国立ワルシャワフィルハーモニック・オーケストラ
　幸せは犠牲なしには得ることができないのか
　時代は不幸なしに越えることはできないのか
　暴走する信念
　自分が正しいと思っていることは本当に正しいのか？



「ＨＡＮＡ−ＢＩ」
　なぜ彼はこんな悲しい映画を作るのだろう
　天はなぜ彼に二物も三物も与えるのか
　至る所にかかっている個性的な絵画
　久石譲の超越的なメロディ
　寡黙な主人公
　ホノボノとした笑いとカミソリのような緊張感の強烈なコントラスト
　それらは最後の銃声で１つに集約される



「スポーン・ザ・ムービー」
　期待していたほど奇妙ではなかった
　複雑化するジャパニメーションの前では実に単純に見える
　影のあるヒーローならバットマンもいる
　もっともっと悪人から出発しないと、このテーマは描ききれないのでは？
　マントはかっこいい



「長靴をはいた猫」
　２０年ぶりに観る
　ペロの声が懐かしい
　９９９を食ってしまったかも
　魔王ルシファって結構かわいそう。そんな悪い奴じゃないのに・・・
　しかしペロはなぜ長靴をはいているんだろう？
　ピエールって何歳？ バスト８５って・・・



「銀河鉄道９９９ エターナルファンタジー」
　９９９にもついにファティマ搭載か！？
　初日舞台挨拶で松本零士ご本人のご尊顔を拝すことができました
　うれしー！
　しかし旅は始まったばかり
　ちょっと短いのがものたりないか
　映像のタッチはこれまででもっとも原作に近い
　ただ、ＣＧの９９９には好き嫌いが分かれるかも
　将来はハードＳＦ的に脹らんでいきそうで期待大
　できればＴＶで延々とやってほしい
　でもなぜ鉄郎は１年であんなに髪が伸びたのかな？



「パーフェクトブルー」
　完璧な青、完全な碧・正確な蒼
　大友克洋は関係ない
　じつにいろいろな解釈ができる
　自分を自分だと認識するのは自分
　他人の中にある自分の認識が介入してきたら？
　分散していく自分。収束していく自分
　原因は自分にあるのか、彼らにあるのか・・・
　見よ、日本のアニメーションにはこれほどのことができるのだ！
　「HANA-BI」と「ラブ＆ポップ」に続けてみると
　パーフェクトにブルーな気分になれるかも！？



「タイタニック」
　「銀河鉄道の夜」にでてくるエピソードを思い出して泣いた
　実にハリウッドらしい傑作
　だがもう一度見るのは遠慮したい
　体力を消耗する
　沈没する瞬間に息を止めたのは僕だけではないだろう
　ところで機関室はホントにあんなんなっていたんだろうか
　かっこよすぎる