そうだ、ぼくは何のためにこんな所にいるのだろう よりよい暮らしのために、良い会社に入社するために・・・ 違う! そんなことのためにぼくは生きているんじゃない 社会に流されて、機械的に生活したくなんかない お金なんてどうでもいい おお、ぼくにはどうしても、もっとすばらしいことがあるのではないかと思えて しかたがないのです 深い感情に根ざしたもの それが無くては生きている意味がない しかし今の世界は病んでいる 耳に入るニュースはとげとげしいものばかり 軽薄なもの、あっけらかんとしたもの、他人をけなすもの、現実的なもの それらがもてはやされる風潮 もうたくさんだ! もっと切ない思いをしたい 切ないくらいうれしくなるようなことをしてみたい どうして大人になるとこうもすぐに白けてしまうのだろう 素直に喜ぶことを忘れてしまうのだろう そこにあるもの以上を見いだせなくなってしまうのだろう 子供の感受性、どんな些細なことにも喜びを覚えることができる心が 大人にもあったなら、僕らはどんなにか 幸福になれるだろうに