24歳の誕生日に、ぼくは退院した そしてハイカリック3号の点滴をポンプでしながら 断食のまま1ヶ月を過ごし、横浜市民病院に再入院した 手術というものは、知らないうちに行われる しかし、その前と、その後の出来事は、どんな悪夢よりも ひどく、ぼくを苦しませる ずいぶんぼくは楽しんでいる 生きていることが楽しい 食べられることが楽しい ぼくは変わった しかし失ったものがないか? 取り返しのつかないものを失ったのでは? そんなことはない 人の一生は短い このすばらしい時代に このすばらしい場所に 生まれたことを感謝する ぼくは必ず成し遂げるだろう それが可能な世界に生まれたことを感謝する