気持ちいいこと
1997年3月7日 1:01


  武力、経済、宗教、スポーツ
  人間とは争う生き物である

   遠未来
   実は全て人間を次いだ別の生命
   かまわないではないか?
   地球でもない
   でも人類の子孫。種としての子孫
   生き物がその根本に持っている問題点
   自己の存在の意味、社会の意味、そんな陳腐なものよりもっと根元的なもの
    闘争。競争。攻撃。防御。存在を続けようとすること
    なにが人間らしさか?人間らしくある必要があるのか?
    「他」を傷つけずに生き物は生きてはいけない

    空気のように大量の情報を吸い込み、排泄し、生きている限り飽くなき欲求に
    さいなまれる。情報への渇望を

    情報は食べるだけではいけない。消費するだけではいけない
    作り出すことこそ価値のあること

    全ては自己満足
    我思う、故に我あり
    究極的には自己満足でしかあり得ない
    ただ、その際に「他」を充足させることができるかどうか
    どれだけ広範囲に影響を与えられるか
    それによってその「個」の評価は決まる
    
    価値ってなんだ?
    良いことってなんだ?
    悪いことってなんだ?
    気持ちよく生き、気持ちよく死ねればそれでいい
    ただ、人によってどのようにしたら「気持ちよく」なるかが違うのだ
    仏教では「欲」を抑制することにより、現状の段階で「気持ちよく」なり
    充足することを目指している
    キリスト教その他の宗教も多かれ少なかれそれを目的としている
     死ねば天国へいける
     そう思えば「気持ちよく」死ぬことができる

    人は「他」を傷つけると「気持ち悪く」なることが多い
    (直接的、間接的に)
    だから 悪いこと=「他」を傷つけること をできるだけ避けようとする
  それが多くの人々の良識というものだと思われる
  また、人から自分の存在を認められると、「気持ちよく」思うことが多い
  
    
    だが、一部には「他」を傷つけても、それを「気持ちいいこと」と感じてしまう
    人々もいる
    あるいは、「他」を傷つけていること を認識できないことや、
    「他」が自分と親しい人間ではない(黒人、ゾウ、ブナ、山)ために(差別だ)
    「気持ち悪い」と思わないことも多い
    
    
    「気持ちいいこと」
    ・食べる、排泄する、寝る、交尾
    ・所有すること
    ・情報処理
    ・他から認められること
  ・安定
    ・破壊/変化
    ・必要なもの/時間があること
    
    「気持ち悪いこと」
    ・他を傷つけること
    ・破壊/変化
    ・安定、とどまること
    ・他から無視されること
    ・痛み、食べられない、排泄できない、寝られない、交尾できない
    ・必要なもの・時間がないこと
    
    
    「良いこと」はその時代や環境によって違う
    ・戦争中なら、命を賭けて国を守り、敵を多く殺すこと
    ・資本主義なら、稼ぎ、貯蓄し、消費し、資本を増やすこと
    ・社会主義なら、全体のために労働すること
  ・専制国家なら、君主のために命をかけること
 
 
 ちがう。こんなのは創造ではない
 他人の考えだしたものを人より早く実現するというだけじゃないか

 
人間は戦いたいのだ
そのために敵役としてぞろ宇宙人だの、人工知能だの、ロボットだのを作りだし、
それから弱い人々を「守る」という公認の口実によって相手を
こてんぱんにしたいのだ
戦って、勝利する
争うことが快感をよび、それに勝利することが目的達成なのだ
戦争だけじゃない
資本主義経済、試験、賞、ランキング

この世界は競争であふれている
勝者がいるということは必ず敗者もいるのに
傷つけあっていかなければ人間は生きていけないのか?

だがこの競争こそが、人類の今の繁栄と、この高度な科学技術を生んだのだ

競争と愛が人のエクスタシーを誘う二大要素
競争<->愛 ?

 愛とは?
  互いに必要だと認め合うこと
  ちがう
  無償で与えるもの

  自己犠牲は愛の究極的な表現方法


「破壊」によってスカッとするのはなぜだろう
でも同時に、被害者を考えると胸がつまるのはなぜなのだろう
「破壊」とは「変化」だからだ
「競争」にとって役に立つこと「変化」は、「愛」にとっては危険なものでもある
同じ「変化」という動作が、「変化」と「愛」のどちらにその人間がより深く
根ざしているかによって違う印象を与えるのである

社会性
群れることが快感
ブーム
ぼくがFF7を買った理由

全ては二面性を持っている
人によって捉え方が違う
同じ人でも環境によって捉え方は変わる



僕は単純だから、できるだけ世界を単純にしてしまう
みんな単純ではないと思うだろうが、本質とは得てして単純なものだ

これが役立たずの心理学や哲学に変わる、新たな分析方法



社会生物
それはよく言われる比喩のことではなく、完全に科学的な定義に沿ったものだ
地球でさえ生きているというなら、社会はそれよりも遙かに生物らしいといえる

それは頭を持ち、手も足も武器ももっている
その最小単位は「家族」であり、最大単位は「国」と呼ばれる
階層構造からなる、きわめて柔軟かつ強固なつながり

だが、現代に置いて一番活発な社会生物は「企業」だろう
「資本主義社会」という環境において、「金」というエネルギー源を元に、
それぞれ他の「企業」との熾烈な生存競争をおこない、多くのものが淘汰され、
わずかなものが「子会社」という子孫を生み出す。その子孫のほんの一握りが、
親会社を越える勢力をもつようになる

生存と増殖と進化
現在の「企業」は、これら生物の必要条件を全て満たしている

社会なら人間以外の生き物にも存在する
蟻や蜂の社会は生物とはいえない
なぜなら、それらはたった一匹の女王蟻、女王蜂と完全に運命を共にしているからだ

猿の社会は生き物といえるかもしれない
猿社会の「ボス」はその地位を別の猿が奪ったとしても、
社会としては存続しているからだ

だが人間社会の場合、その構成要素は四次元的な分布をもつ
なぜなら、人間には言葉があるからだ
言葉は空間的つながりを強固にするだけではなく、時間的なつながりをももたらす
文字となった言葉はそれをいっそう確固たるものとする

ボノボという類人猿は極めて高度な社会を持ち、しかも訓練次第で人語を理解し、
自分の意志を独自の言語で伝えることすらできるという
なぜ、かれらは自力で言葉をもてなかったのか
いや、もしかしたら、かつてボノボの親戚は言葉を持ち、独自の文化を作り上げて
いたのかもしれない
だが、直ちに我々の祖先は完膚無きまでにそれを叩きつぶし、
絶滅させてしまったに違いない
ネアンデルタール人を滅ぼしてしまったように
マンモスを初め、人類は無数の種を絶滅させてきた
文明以前から、人類は無慈悲で限度を知らない愚かな殺戮者だったのだ

人間社会の未来はどうなるのか

人間社会は人間の相似形だ

かつては「国」がその主役だった。人間自身をエネルギー源とし、
「戦争」によって生存競争を行い、「植民地」という子孫を増やした
だが、今は環境が変わったのだ。「力」によるフィールドではなく、
「経済」のフィールドへ、舞台が移ろうとしている
環境の変化に敏感についていけない生物は死ぬしかない
「ソビエト連邦」「東ドイツ」「ポーランド」...
今はまさにその環境の激変のときなのだ

「企業」はこれからもっともっと力を持つようになるだろう
「企業」にとって国境はとうの昔に意味のないものとなっている
「国」は「企業」を利用しているつもりで、実は利用されているのだ
いまや「国」の政治家どもは、「企業」の言いなりにすぎない
戦争は無くなるだろう
戦争が無くなれば、世界は「企業」のもの

社会生物の未来は予測不能だ
なぜなら、生き物の挙動はカオス的だから
だがわかっていることは、それが進化するだろうこと
そして進化の原動力は30億年の太古から変わらないもの
「競争」だ

インターネットは社会生物の新しい「神経」だ
また、それは同時にかつてないほど過酷な「環境」でもある
これは社会生物に革命をもたらすだろう

インターネットの電脳空間内では距離感が失われる
土地に縛られることなく全ての個人にチャンスがある
時間さえ超えることができる
(最大の障壁は「言語」だ)
しかし、膨大な情報のノイズの中で、その存在を知らしめることは今まで同様に
難しいのだ。ただ、ひとたび知られるとそれは光の速度で世界中に広まるだろう

その中で人気を持ち続けるのは非常に難しい
社会の移り変わりを瞬時に映し出す
いや、電脳空間自体が社会の移り変わりを呼び起こす

 インターネットは情報伝達の高速化、効率化をもたらす
 人間は情報を個体同士で伝達しあうことにより発展してきた
 その手法が高度化するに従ってその勢いは加速度的に増してきてた
 ジェスチャー、ほえ声、言葉、文字、活字、電話、無線、テレビ、衛星通信

 IP。それは空気、電流、電波につづく全く新しい媒体だ
 それは電流にも電波にも光にも乗ってしまう
 その上には文字も画像や音声も乗ってしまう


みんなと同じことをするのは大抵はそれが正しいことだから
みんなと違うことをしたくなる奴は、それが正しくなかったときのための保険なのだ
だから、クローン生物は貧弱なのだ
環境の変化に追随する事ができなくなる
だから、みんな一緒のことをするのは危険なのだ
多様性が失われることが危険なのだ

社会という生き物の内臓の中をそれを構成する分子をかき分けながら
泳ぎわたっていかなくてはならない


人の本質は争いなのか
武力、経済、裁判
すべて同じだ
経済的な争いが発展して武力衝突となることもある
別の土俵に移すことは卑怯か?
武力的な争いを裁判で争う

しかし
争いがあるから人はここまでになれたのだ
争いがあるから人は不幸になるのだ
争いがあるから人は幸福になれるのだ

人の本質は愛だと!?
無償であること
自分の子供ではなくても命をかけて守るのはなぜか
本来自分の遺伝子を守るためのしかけが誤動作したにすぎないのか
ウズラの卵を温め、孵ったひなに餌までやってしまう母鳥のように

男女には本当の愛は存在しないのでは?
なぜなら、必ずそこには繁殖への道が存在するから
無償のつもりでも、それは本能に操られているにすぎないのでは?

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