バーバー馬場くん
1998年12月16日 20:08

	床屋さんで散髪台に座るとまず聞かれる
	「どれぐらいにします?」
	ぼくはいまだに
	自分の髪型への注文を言うのが恥ずかしくてたまらない。
	男のくせにオシャレを気にしていると思われたくないから?
	いや、ブ男のくせに、髪型なんか気にしてると思われたくないから?
	(それはつまり自分に自信がないから?)

	あるいはプロである床屋さんにお任せするのがスジで、
	素人のくせに注文なんかつけて床屋さんの機嫌を損ねるのが
	本当は怖いから?

	なんか変な髪型になってしまったと自分では思っても
	これは自分の頭の形が変だからしょうがないとか
	耳が大きくてアンバランスだからまずいんだとか
	そもそも美容院じゃないんだから
	美意識など求めるべきじゃないんだとか
	思って納得して帰ってしまう

	いや
	やはり床屋さんの仕事にケチをつけて
	床屋さんのプライドを傷つけるのが
	本当は怖いんじゃ?


	コンビニの鏡や
	夜の電車の車窓や
	つるつるした壁面があると
	思わず自分の姿をそれに映して見てしまう

	自分がかっこいいか?

	鏡をみるのは自分に自信がないからだ
	自信があれば鏡なんてみる必要はない



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